木瓜咲く

本編では全容が解明できてない設定群。
気になる項目をクリックすると隠れた文章が表示できます。
クロア篇は今の調子だと1作かぎりになりそうなので思いきって公開します。
2020年10月7日から掲載開…

拓馬篇前記はお品書きで並べた話の順番と実際の場面経過が多少前後します。
��長編の一部が割りこんできます。
少々状況の把握がややこしくなるためこちらで時系列順に紹介します。
拓馬1～校長4（習一1…

PC版のみにヘッダーのすぐ下に文字が並んでいます。それがメニューです。こういうのをグローバルメニューとよぶそうです。
▼がついたメニューにマウスポインタを当てると項目が出てきます。ドロップダウ…

メディニと呼ぶ。地球のような意味。
いろんな生き物がいる。人間の姿も肌の青い人がいたりケモケモ（獣人）していたり種類ゆたか。
見た目の差別はとくにないが出身国や種族間での対立はある。
魔物等の共通…

現世のことはアカザと呼ぶ。空の上にある世界、といった意味の命名。
現世から来た人は本当の肉体がないため、人と異なる人間という意味で異人と呼ぶ。
時代によって異人の認識が変わるが、原住民からはおお…

物語の舞台は21世紀の現代。物語上での現実の世界は現世と表記する。
現世とは異なる世界の存在を認知している人はわずかにいる。
主な情報源は現地へ迷いこんだ人。中には異世界から来る現地民もいる。
異…

地域はギリギリ首都圏。都内の電車に乗って一時間～二時間かかるあたり。
都会ではないけれどもド田舎ではない。地元民が喋る言葉は標準語が多い。
都会から比較的近い立地条件と、メディアが発達した影響で…

本編の人物紹介は以下のページ内リンクから手早く閲覧できます。
1章から登場

前記の主視点者
拓馬（前記の拓馬篇1を別窓で読む）
空手家な高校生。姓は根岸。前記の時点では1年生。
地毛の色が明るい。中学…

変更点を載せます。が、あまり重要でないと判断した事柄は載せないこともあります。

2021年の分
2/3，お品書きに貼った習一篇4章3～7のページリンクのずれを修正

2020年の分
2/13，お品書き…

ブログを利用して一次創作の小説を載せています。
内容は複雑怪奇というよりは世間でジャンルが確立していない分野かと思います。
人を選ぶ物語ですが、もしハマる方がおられればこれ幸いです。

Specia…

中間報告です。内容は作品理解を深めるものではありません。読まなくても可。



長編の前日譚にあたる物語を公開しおえました。
50の話数（総文字数12万）＋本編の2話をのりこえて、本編が開始できます。…

電灯の明かりが必要になってくるころ、美弥たちはデイルとの雑談を切り上げた。きっかけは彼が「もう暗くなってきましたね」と帰宅をすすめたことにある。美弥と彼は同じアパートの住人だ。外が真っ暗で…

部屋主が入れてくれた飲み物はすっかり冷めてしまった。彼は入れなおしを提案したが、そんなぜいたくな申し出は気が引ける。美弥と律子は常温のカフェオレを飲みほした。
　カップを空ければ、べつの飲み…

デイルは黙りこくってしまった。その風貌はさながらロダンの考える人である。口元への手の当て方や当てる手の左右がちがっていても、美弥はそう感じた。
　彼は思考整理の時間を美弥たちに頂戴した。その…

招かれた部屋は美弥の現在の住まいと変わり映えしなかった。同じ建物なのだから当然ではある。だが調度品まで同じだとは思っていなかった。美弥が引越してきた時に備え付けてあったものは、デイルの部屋…

「あ、あの……」
　美弥はぎこちなく声を出した。普段の声量に調整したつもりだが、のどがうまく開かない。スーツの男性は野良猫に夢中なままだ。
　ふたたび声掛けをしようと口を動かす。だがまごついてし…

美弥たちは喫茶店での歓談を惜しみつつ、帰路をたどる。帰宅ルートはなるべく大通りを避けた。この土地は都会ではないので、通行人とあまりすれちがわない道は簡単に見つかった。美弥たち姉妹の警戒心が…

美弥たちがいるテーブル席は四人掛けだった。それゆえ美弥と律子の席には引き続きみちるが座り、通路をはさんだ隣りのテーブルに店長とマヨが着席している。みなが一様にアイス付きのホットケーキをナイ…

「才穎高校ってね、おもしろい子が多いのよ。いま掃除してるマヨちゃんもそこの出身だし」
　マヨと呼ばれた店員はモップを四角いバケツの中に浸している。マヨは手を止めた。ほほえみながら、美弥たちに向…

美弥たち姉妹は律子の知人が所有する店へ訪れた。現在は昼の営業時間が過ぎている。準備中という名の閉店状態だ。帽子とマスクで顔を隠した律子はかまわずに店内へ入った。そうするように知人から言われ…

律子が座卓に空のカップを置く。彼女は美弥とは別種の負の感情をまとっていた。二次被害を受けた妹を、ひたすらにあわれんでいるのだ。律子はとりわけ美弥の刺々しさを気にしている。
「このへんの人たち…