2017 - 木瓜咲く

2017年12月30日土曜日

クロア篇の裏設定

本編では全容が解明できてない設定群。
気になる項目をクリックすると隠れた文章が表示できます。
クロア篇は今の調子だと1作かぎりになりそうなので思いきって公開します。
2020年10月7日から掲載開…

クロア 目次・説明

2017年12月28日木曜日

拓馬篇前記の目次

拓馬篇前記はお品書きで並べた話の順番と実際の場面経過が多少前後します。
��長編の一部が割りこんできます。
少々状況の把握がややこしくなるためこちらで時系列順に紹介します。
拓馬1~校長4(習一1…

拓馬 目次・説明

2017年12月28日木曜日

メニューについて

PC版のみにヘッダーのすぐ下に文字が並んでいます。それがメニューです。こういうのをグローバルメニューとよぶそうです。
▼がついたメニューにマウスポインタを当てると項目が出てきます。ドロップダウ…

(カテゴリなし)

2017年12月27日水曜日

異世界

メディニと呼ぶ。地球のような意味。
いろんな生き物がいる。人間の姿も肌の青い人がいたりケモケモ(獣人)していたり種類ゆたか。
見た目の差別はとくにないが出身国や種族間での対立はある。
魔物等の共通…

世界観 目次・説明

2017年12月25日月曜日

異世界からみた現世

現世のことはアカザと呼ぶ。空の上にある世界、といった意味の命名。
現世から来た人は本当の肉体がないため、人と異なる人間という意味で異人と呼ぶ。
時代によって異人の認識が変わるが、原住民からはおお…

世界観 目次・説明

2017年12月24日日曜日

現世からみた異世界

物語の舞台は21世紀の現代。物語上での現実の世界は現世と表記する。
現世とは異なる世界の存在を認知している人はわずかにいる。
主な情報源は現地へ迷いこんだ人。中には異世界から来る現地民もいる。
異…

世界観 目次・説明

2017年12月23日土曜日

拓馬篇に関する設定

地域はギリギリ首都圏。都内の電車に乗って一時間~二時間かかるあたり。
都会ではないけれどもド田舎ではない。地元民が喋る言葉は標準語が多い。
都会から比較的近い立地条件と、メディアが発達した影響で…

設定 拓馬 目次・説明

2017年12月21日木曜日

更新履歴

変更点を載せます。が、あまり重要でないと判断した事柄は載せないこともあります。

2021年の分
2/3,お品書きに貼った習一篇4章3~7のページリンクのずれを修正

2020年の分
2/13,お品書き

(カテゴリなし)

2017年12月21日木曜日

サイトについて

ブログを利用して一次創作の小説を載せています。
内容は複雑怪奇というよりは世間でジャンルが確立していない分野かと思います。
人を選ぶ物語ですが、もしハマる方がおられればこれ幸いです。

Specia…

(カテゴリなし)

2017年12月20日水曜日

拓馬篇前記のあとがき

中間報告です。内容は作品理解を深めるものではありません。読まなくても可。



長編の前日譚にあたる物語を公開しおえました。
50の話数(総文字数12万)+本編の2話をのりこえて、本編が開始できます。…

後書き

2017年12月19日火曜日

拓馬篇前記-美弥11

電灯の明かりが必要になってくるころ、美弥たちはデイルとの雑談を切り上げた。きっかけは彼が「もう暗くなってきましたね」と帰宅をすすめたことにある。美弥と彼は同じアパートの住人だ。外が真っ暗で…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月18日月曜日

拓馬篇前記-美弥10

部屋主が入れてくれた飲み物はすっかり冷めてしまった。彼は入れなおしを提案したが、そんなぜいたくな申し出は気が引ける。美弥と律子は常温のカフェオレを飲みほした。
 カップを空ければ、べつの飲み…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月16日土曜日

拓馬篇前記-美弥9

デイルは黙りこくってしまった。その風貌はさながらロダンの考える人である。口元への手の当て方や当てる手の左右がちがっていても、美弥はそう感じた。
 彼は思考整理の時間を美弥たちに頂戴した。その…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月15日金曜日

拓馬篇前記-美弥8

招かれた部屋は美弥の現在の住まいと変わり映えしなかった。同じ建物なのだから当然ではある。だが調度品まで同じだとは思っていなかった。美弥が引越してきた時に備え付けてあったものは、デイルの部屋…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月14日木曜日

拓馬篇前記-美弥7

「あ、あの……」
 美弥はぎこちなく声を出した。普段の声量に調整したつもりだが、のどがうまく開かない。スーツの男性は野良猫に夢中なままだ。
 ふたたび声掛けをしようと口を動かす。だがまごついてし…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月7日木曜日

拓馬篇前記-美弥6

美弥たちは喫茶店での歓談を惜しみつつ、帰路をたどる。帰宅ルートはなるべく大通りを避けた。この土地は都会ではないので、通行人とあまりすれちがわない道は簡単に見つかった。美弥たち姉妹の警戒心が…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月6日水曜日

拓馬篇前記-美弥5

美弥たちがいるテーブル席は四人掛けだった。それゆえ美弥と律子の席には引き続きみちるが座り、通路をはさんだ隣りのテーブルに店長とマヨが着席している。みなが一様にアイス付きのホットケーキをナイ…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月5日火曜日

拓馬篇前記-美弥4

「才穎高校ってね、おもしろい子が多いのよ。いま掃除してるマヨちゃんもそこの出身だし」
 マヨと呼ばれた店員はモップを四角いバケツの中に浸している。マヨは手を止めた。ほほえみながら、美弥たちに向…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月4日月曜日

拓馬篇前記-美弥3

美弥たち姉妹は律子の知人が所有する店へ訪れた。現在は昼の営業時間が過ぎている。準備中という名の閉店状態だ。帽子とマスクで顔を隠した律子はかまわずに店内へ入った。そうするように知人から言われ…

拓馬篇前記 美弥

2017年12月2日土曜日

拓馬篇前記-美弥2

律子が座卓に空のカップを置く。彼女は美弥とは別種の負の感情をまとっていた。二次被害を受けた妹を、ひたすらにあわれんでいるのだ。律子はとりわけ美弥の刺々しさを気にしている。
「このへんの人たち…

拓馬篇前記 美弥

2017年11月30日木曜日

拓馬篇前記-美弥1

「あ、部屋に入ったみたい」
 美弥は自分の仮宿をかこむブロック塀に身を潜めている。自分が現在住むアパートには、さきほどまでいた人影があった。顔だけを出してみるとその姿が消えている。
「いまのうち…

拓馬篇前記 美弥

2017年11月27日月曜日

拓馬篇前記-新人7

男は電話口で、自分が才穎高校の教員に相成ることを知った。また校長の厚意により、校長所有の宿舎に居を移すと決める。この決定は当初の未来予想になかったことだ。男は渡りに船の提案だと思った。高校…

新人 拓馬篇前記

2017年11月26日日曜日

拓馬篇前記-校長8

面接終了後、校長はデイルへ合格の一報を知らせるのと同時にアパートの見学日候補を伝えた。直近の土曜日はどうか、と言うと彼はすぐに「わかりました」と答える。
「その日から入居してもよろしいでしょ…

羽田校長 拓馬篇前記

2017年11月23日木曜日

拓馬篇前記-校長7

校長はわざと面接時間に遅れさせた本摩を加え、デイルと話しこんだ。本摩は常識的な教師だ。彼が投げる質問はとても普通だった。
 才穎高校に勤めたいと思った理由、他の業種から教職へ転向するきっかけ…

羽田校長 拓馬篇前記

2017年11月22日水曜日

拓馬篇前記-校長6

校長と大力会長が交わした約束の通り、大力の電話は三月になってからかかってきた。大力がくだんの教師志望者を鑑定したところ、大いに有望な若者だと評定がくだる。校長はほっと胸をなでおろした。これ…

羽田校長 拓馬篇前記

2017年11月21日火曜日

拓馬篇前記-新人6

男は大力会長の審査を経た。無事に才穎高校の採用試験にこぎつける。すでに大力のほうから大体の男の希望を学校へ伝えてあり、了解を得たという。なにからなにまで順調にいっていると男は感じた。だが油…

新人 拓馬篇前記

2017年11月20日月曜日

拓馬篇-1章1

複数の机と椅子が整列した教室があった。そこに四人の若者が鎮座する。教卓には四人を見張る白髪まじりの中年が一人いた。中年へ、もっとも体格のよい男子が話しかける。
「先生、どこまで書いたら帰らせ…

拓馬 長編拓馬

2017年11月19日日曜日

拓馬篇前記-新人5

イオという娘は教師を目指しているのだと大力が説明した。彼女はまだ高校生。いずれ教師業に就く際の参考として、妹の圭緒が二人の会話に同席することになった。──というのは建前だ。圭緒は父親がいた…

新人 拓馬篇前記

2017年11月18日土曜日

拓馬篇前記-新人4

「して、貴公はまことに繁沢のもとを離れるのだな?」
 繁沢とは男の上司の姓だ。上司とその一家はながらく男とともに過ごしてきた。家族にも近しい存在──とは上司の一家が思っていることだ。
「はい。も…

新人 拓馬篇前記

2017年11月17日金曜日

拓馬篇前記-新人3

目前の敵は二人。一人は天井裏に潜んでいた者、一人は廊下にいた者──こちらは一メートル足らずの棍棒を手にしている。
 徒手で挑む者はさきほど不発だったハイキックを繰り出した。男は身を屈め、一気…

新人 拓馬篇前記

2017年11月16日木曜日

拓馬篇前記-新人2

男は座布団の上に正座する。ふかふかした座布団だ。座った感触はよいのだが、男は奇妙な感覚を覚える。
��下に……だれか、いる?)
 気配は畳の下、つまりは床下にある。何者かがいるであろう位置は座…

新人 拓馬篇前記

2017年11月14日火曜日

拓馬篇前記-新人1

広大な瓦屋根の塀が続く。いったいどれだけの敷地面積があるのだろう、と考えながら、一人の男が黒い車の後部座席で鎮座していた。一八〇センチ以上ある身であっても車内はゆったりとした空間だった。
 …

新人 拓馬篇前記

2017年11月13日月曜日

拓馬篇前記-校長5

羽田校長は八巻の見舞いから学校へもどると、さっそく大力会長に電話をかけてみた。大抵は彼の部下に繋がる。今回も事務員か秘書かは知らぬ女性が出て、今日は会長と話はできないと断られた。
『会長のお…

羽田校長 拓馬篇前記

2017年11月12日日曜日

拓馬篇前記-八巻5

「──と、いう次第です」
 八巻はギプスで包まれた左足をクッションの上に投げ出しながら、自身の負傷の経緯を語り終えた。聞き手は校長。八巻が想定外の骨折をしてしまい、入院を継続するという連絡を受…

拓馬篇前記 八巻

2017年11月11日土曜日

拓馬篇前記-八巻4

八巻は走行禁止の病棟内を急いで移動した。八巻が「妖精さん」と命名した謎の女性は行方が知れない。それでも諦めがつかなかった。妖精さんのことで頭がいっぱいになり、彼女が向かったであろうロビーを…

拓馬篇前記 八巻

お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

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