クロア篇-10章6 クロアは母がアンペレ公夫人になるまでの経過を知り、言いようのない感情に襲われた。フュリヤの行動は公正さに欠ける。彼女が遠因となって、賊の掃討が阻止された現状もある。それらを踏まえれば母を「… クロア 長編クロア
クロア篇-10章5 フュリヤの生まれ里は剣王国の、森林豊かな地域だった。木の伐採と薬草採取が収入源になる村にて、フュリヤとその母はよそ者としてひっそり暮らしていた。母子と村人との交流はかんばしくなかったが、村… クロア 長編クロア
クロア篇-10章4 ヴラドの館を来訪した三人はタオの飛竜に乗り、アンペレの町へ帰還した。行きと逆順をたどり、町中で降りてから屋敷へ行く。ただし出かけるときとはちがい、クロアは姿を隠さずにいた。今宵の外出を周囲… クロア 長編クロア
クロア篇-10章3 クロアが抱えていた猫がむずがり、床へ下りた。クロアは手中の温もりを失う。自身の両腕をつかむことで、自身のさびしさをまぎらわせる。「わたしが、魔人の娘……」 はじめて知ったことだ。それでも突… クロア 長編クロア
クロア篇-10章2 「どういう、こと?」 クロアは答えを聞きたくない問いをつぶやいた。明るい茶色の兎が「そのまんまの意味」と無邪気に切り捨てる。「この子どもを抱いてる人、ヴラドが捜してる女性なの」「ちがうわ。だ… クロア 長編クロア
クロア篇-10章1 他国にある館の魔人の住処に到着したクロアは飛竜から降りた。屋内は明るいため、何者かが館にいるとうかがい知れる。クロアは魔人がいるのではないかと思い、すぐに玄関へ突入する気にはなれなかった。… クロア 長編クロア
クロア篇-9章7 夕食を終えたクロアは自室で休んでいた。クロアのあらたな招獣はいま、マキシに預けてある。その様子を見に行こうかな、とぼんやり考えたころ、扉を叩く音が鳴った。音の出所は隣室のレジィの部屋ではな… クロア 長編クロア