木瓜咲く

拓馬篇後記-1

一学期の期末試験がおわった直後の土曜、早朝。拓馬は散歩に出かけた。同伴者は白黒模様の飼い犬。この犬のための外出だ。現在の時分は夏。散歩はすずしい早朝か夜、できればその両方におこなうと決めて…

拓馬 拓馬篇後記

拓馬篇のあとがき

ここまで物語を追っていけた方、お疲れさまです。
この作品は2018年5月時点のお品書きでは「総数20万字超え予定」と宣言していたものです。
最終的には30万字を超えました。長すぎですね。
加筆前の…

後書き

拓馬篇-終章* ★

拍手が巻きおこった。この拍手は白いシャツを着たスーツ姿の男性に向けられたもの。彼も復職する教師だ。姓を八巻という。彼は去年に重傷を負った影響で長期間のいとまをとっていた。一部の生徒はこの場…

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拓馬篇-終章7 ★

大男に変身した化け猫はエリーの隣りへ座る。エリーはニセモノの仲間をじっと見た。視線に気づいた大男は不敵に笑いかける。
「どうじゃ、そっくりか?」
「みためは、そう。かんじは、ちがう」
「須坂があ…

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拓馬篇-終章6 ★

話がまとまってきた。拓馬はほかに聞くことが思いつかなくなり、隣りの女子に会話の主導権を視線でゆずる。ヤマダは彼女に見えないはずの猫に視線をやっている。
「あとは……美弥ちゃんのことだね」
「須…

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拓馬篇-終章5 ★

「先生が大男の格好で須坂の周りをうろついてたワケはなんだ?」
 拓馬は考え中らしき教師に問う。
「俺はてっきり、須坂がねらわれてるもんだと思ってた。俺らが最初に異変に気付いたのも、須坂絡みの事件…

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拓馬篇-終章4 ★

「わたしかシズカさんみたいな人をさがしていて……それで先生たちはどんないいことがあるの?」
「私も知らされていないのです」
 ヤマダは目を丸くした。悪事の動機をよくわからずに犯行をかさねていた、…

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お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

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