拓馬篇のあとがき - 木瓜咲く

拓馬篇のあとがき

2018年9月27日木曜日

後書き

ここまで物語を追っていけた方、お疲れさまです。
この作品は2018年5月時点のお品書きでは「総数20万字超え予定」と宣言していたものです。
最終的には30万字を超えました。長すぎですね。
加筆前の原文は16万字→添削して14万字弱だったのですが、いろいろ書くのを我慢していた内容を追加したらこうなりました。
字数が増えた原因は内容を盛り込んだことです。
現在ある拓馬篇前記は、あとあと本編をおぎなう補記を用意しようかと思って前記と名付けました。
が、その補記相当な文章を本編に入れました。補記がいらない状態です。これでも思いついてるシーンをお蔵入りにした部分が多少ありますけど、蛇足かと感じたのでカット。

つまり場面を増やしたのが文字数増大の一番の要因です。
ほかに地味に影響したことは、説明を丁寧にしたことです。
当方、短気な性格なので「みじかく簡潔に」表現することがよいことだと思っていました。
その方法は簡単な話題(たとえば体操の仕方のような、単純な動作・ポイントの説明)であれば効果的です。
しかし前提知識がいくつか必要になってくる話題だと、その知識説明に文章を多大(当人比)に割り振るべき場合があることに、近年になって気付きました。
これだけ長い物語になると、同じことを繰り返し説明するのも、飽きを感じさせない程度には必須なのだと感じてきました。
自分だって一回見た,聞いたからって記憶できてるわけじゃありませんので。

ほかにも文章が長くなった要因はあります。
単純にいうと設定が多すぎます。ひとつの物語にしては盛り込みすぎなほうです。
これの本編ひとつがあとあとの作品に関わっていく仕組みになっているので、単体の物語として見たときには不要な部分が多いかと思います。
以降に出す話はそのナゾなり関連なりをすこしずつ明かしていく予定です。こんなに長い話にはなりません。たぶん。

すでに完成している関連作品は一点だけ、外部のサイトに掲載してあります。
手直ししてからこちらに投稿するつもりです。
本音をいえば既投稿のものも直したい箇所がのこってるのですけど、いまはまだ数を増やすことに専念したいと考えています。
ちょっとスカスカな人物紹介記事もおいおい手を加えます。いまは好機でない。

次の長編にいくまえに、息抜きに相当するゆるい話を載せます。完走した拓馬篇のちょっとしたおまけです。
読んでも読まなくても今後にひびきません。
最初はまったく長編と関係ない短編を公開しようとしていたのですが、そっちはブログの広告表示(一か月間新規記事がないと出る)回避用として温存しておくことにしました。
あとがきの投稿がおくれたのも直近の投稿記事をどうするか決まらなかったせいです。
書くのに飽きたのでも休憩していたわけでもないです、一応。でも頭がリフレッシュできた気がします。なんでもひとつのことで根を詰めるとよくないです。



お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

検索

最新記事

  • 習一篇-5章2

     習一は外気の熱にうだりながら、黒灰色のシャツを見失わないように歩いた。銀髪の教師は進行方向を見つつも習一を置き去りにしない歩調を...

  • 習一篇-5章1

     習一たちは午後も図書館に居続けた。習一は残る五教科の理科と社会科のうち、教科書を持参した政治経済に苦戦する。教科書にない作文の解...

  • 習一篇-4章8

     習一は喫茶店で腹いっぱいに朝食を食べた。同伴者が栄養不足な習一のため、と言って彼の分の肉とパンが半分ばかし習一に渡り、習一は予想...

  • 習一篇-4章7

     銀髪の教師が飲食店に入る。入店時、ちりんちりんという鈴の音が鳴った。その音は入口の戸の上部から聞こえてくる。習一も店へ入り、戸を...

  • 習一篇-4章6

    「さっきの女の子はどこへ行ったんだ?」「この町のどこかにいると思います」 習一を起こしにきた少女はすでに別行動をとっている。予想範...

QooQ