拓馬篇-9章1 ★ コンコン、と教室の戸が叩かれた。戸の窓ごしに赤毛の頭部が見える。赤毛が入室してくると、その片腕には箱が二つ抱かれ、さらにその箱の上に箱をひとつ乗せていた。「一時、置きます。これ以上は運びに… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章6 ★ 拓馬は椅子を持ち寄った。自分と、銀髪の少女が座るためだ。拓馬がひとつめの椅子をねむるヤマダの隣りへ仮置きすると、色黒の少女がそこに座った。拓馬は内心、椅子を置く場所をしくじったと思う。もと… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章5 ★ ヤマダはひとつめの箱があった教室を出た直後、廊下の突き当たりへ向かう。「こういうのは端っこから攻めていこう」 隣の教室に行くのを赤毛が引きとめる。「そちらは例の怪物がいました。注意してくだ… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章4 ★ ヤマダは教卓に置かれた木箱を持ち上げた。四方から箱の形状を確認する。上へ下へと観察したところ、上面の問題文が普通に読める位置から見える側面──正面側に、取っ手のついた引き出しがある。「じゃ… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章3 ★ 三人は何秒ぶりかの床の感覚を得た。赤毛が拓馬たちを解放するとヤマダが「本当に飛んだねー」と感嘆する。「赤毛さんは飛べる術を使ったの? それとも飛べる生き物が人に化けてるの?」「いまは無駄話… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章2 ★ 1 拓馬たちは職員室へ足を踏み入れた。室内は普段通りに机や事務用品がならんでいる。だがその使用者たちの姿はない。「先生たちもいねえか。どうなってんだ?」「災害がおきて、避難したってこと、ある… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬
拓馬篇-8章1 ★ 拓馬が目を覚ますと頬に冷たい感触があった。視界はひどく低い。床にたおれていた、と気付くのにいくらもかからなかった。眼前には机と椅子の足が複数直立する。その中で、髪の長い女子生徒の横たわるさ… 拓馬 短縮版拓馬 長編拓馬