木瓜咲く

拓馬篇前記-八巻4

八巻は走行禁止の病棟内を急いで移動した。八巻が「妖精さん」と命名した謎の女性は行方が知れない。それでも諦めがつかなかった。妖精さんのことで頭がいっぱいになり、彼女が向かったであろうロビーを…

拓馬篇前記 八巻

拓馬篇前記-八巻3

��半年……長かったな)
 八巻は怪我の治療のために半年の期間を休職した。我ながら時間を浪費してしまったと感じる。その大半は妖精さんと名付けた謎の美女にうつつを抜かしていた。教師の体面上、とて…

拓馬篇前記 八巻

拓馬篇前記-八巻2

八巻が事故に遭った後の約一か月間、夜中に異変が起きた。眠る八巻に何者かがぺたぺたと触ってくるのだ。触れる箇所はきまって顔。それ以外の箇所は触られても気付かなかったのかもしれない。当時の八巻…

拓馬篇前記 八巻

拓馬篇前記-八巻1

休日の昼下がり。八巻は病衣の上にカーディガンを羽織った姿で院内の中庭を歩いた。葉のない木々が生え、通り道が灰色のアスファルトで舗装された殺風景な場所だ。ほかに延々散歩しても人の迷惑にならぬ…

拓馬篇前記 八巻

拓馬篇前記-実澄11

実澄は青年に出会った時のことを娘に話した。ベランダから転落する少女を助けた、たくましい体つきの若者だったと。弱者の窮地を救ったヒーローだが、本人はその巨躯や怪力を良く思っていないことなども…

実澄 拓馬篇前記

拓馬篇前記-実澄10

実澄は青年の道案内兼、服装の助言を続けた。はじめは他人に怖がられない色選びを主題にした。徐々に普通のコーディネート話へ変容する。実澄は青年の髪がグレーなことから、色相に迷った時に灰色で固め…

実澄 拓馬篇前記

拓馬篇前記-実澄9

雑貨屋での利用料金と商品代はレイコの母が支払った。実澄は自分が代金を負担するつもりだったが、喫茶店でのレイコの飲食費を肩代わりしたことを指摘され、その帳消し案として押し通された。「本当なら…

実澄 拓馬篇前記

お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

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