習一篇草稿のあとがき この物語はながらく未完のままでいました。自前のテキストデータによると、2017年9月から放置していたものです。ほかのデータでは同年1月に仮の完成稿がありました。当時の自分はその結末を不採用に… 後書き 習一
習一篇草稿-終章下 7 習一は自宅の玄関前に立った。押し慣れない呼鈴を鳴らす。これは家人が起床しているか確認する行為だ。現在は早朝。暑さがひどくならないうちに用事を済ませたい、と習一が考えたうえでの訪問ゆえに、… 習一 習一篇草稿
習一篇草稿-終章中 4「六月、あんたはオレを襲った。それはなんでだ?」「貴方が邪魔でした。オヤマダさんたちに報復をしようとする、貴方が」「覚えてねえな。オレがそんな計画を立てたことをどうやって知った?」「貴方が… 習一 習一篇草稿
習一篇草稿-終章上 1「ごめんね、すごくこわかったでしょ」 異形は銀髪の少女に変貌し、涙を流す習一を抱きしめた。彼女は習一の背中をやさしくさする。その接触が、過去に奪われた体の実在を証明した。「記憶、もどった?… 習一 習一篇草稿
習一篇草稿-7章 1 朝方は昨日の肉詰めピーマンの残りとイチカ手製のフレンチトーストを食べ、習一たちは外出した。新品のサンダルは足が蒸れないので快適であり、習一は良い買い物をしたと満足がいった。三人は公共交通… 習一 習一篇草稿
習一篇草稿-6章 1 夕飯時になると習一たちは猫らを別室へ移動させた。手作りの居住地と、購入したという猫用のトイレも一緒に運びおえ、小山田家の食卓が始まる。仕事のあったノブは途中から加わり、食後のデザートがあ… 習一 習一篇草稿
習一篇草稿-5章 1 夕飯後は小山田手製のクッキーを食べ、習一は満腹になった。この菓子は教師も「おいしいです」と言ってよく手をつけた。彼の夕飯の握り飯と糠漬けは二つとも小山田の手作りであり、そのことを習一が指… 習一 習一篇草稿