拓馬篇後記のあとがき 本編のおまけの話までついてこられた方、お疲れさまです。この後記の総文字数は7万弱。おまけにしては量が多いかもしれません。書いてる本人もいまの半分を想定していました。いつも大体こうです。書いて… 後書き 拓馬
拓馬篇後記-*3 シズカは自分の身の上を「複雑な事情」だと稔次に表現された前提で、「そんなところ」と言葉を返す。「でも拓馬くんとおれは、自信をなくした理由がちがう」 かの少年は生来の異能力に苦悩させられてい… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-*2 稔次は自身の子に会いたがっている。そうすることで彼の区切りがついたとき、シズカに真相を明かしてくれるのだろう。シズカは稔次の計画を後押しすることに決める。「じゃ、おれがお子さんを捜すのを手… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-*1 シズカは実家として表向き称する寺にいた。今日は囲炉裏のある部屋をひとつ、客人の応接間として間借りし、ひとりの男性をまねく。男性客の送り迎えには特殊な方法をとる。シズカが異界で仲間にした鳥の… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-21 拓馬は年長の知人との音声通話を開始した。決まりきった挨拶ののち、シズカがすぐに本題に入る。『えーっと、異界絡みの人のことをおれに確認してほしいんだったね?』「はい。トシツグっていう男性、知… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-20 拓馬は帰宅後、すぐに自室へ行った。大畑からもらった紙幣入りの封筒を机の引き出しにしまう。こういった大事な紙類は不用意に放置しないことに決めている。居間などの家族の目につくところに置いておく… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-19 拓馬は道場の研修に参加した。年少の門下生たちは新参者の指導員を興味深そうに見てくる。彼らの視線はどれも歓迎の意がこもっていた。拓馬と背格好の変わらぬ中学生でもそのような反応だ。拓馬は自身の… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-18 体験会を終えたあとの次の道場開放日。練習開始時刻がせまる午後に、拓馬は道着を片手にして道場へやってきた。今日は夏季日程の開始日ではない。指導員の研修を受けるため、通常の練習風景を見学する。… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-17 「さあて、オレのなにに興味があるのかな」 稔次は雑巾による床掃除の開始と同時にしゃべった。拓馬は今日使用したミットの拭き掃除に取りかかっている。二人の視線が合うことはなく、ただ声だけで意志疎… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-16 体験会に参加した客は全員帰途についた。練習場には道場関係者がのこる。彼らは輪になって、新規の指導員について議題にする。「あの状況じゃ拓馬くんがことわれません」 とは神南の言葉だ。彼女は大畑… 拓馬 拓馬篇後記
拓馬篇後記-15 二度目の体験会がはじまった。参加する客層には新顔もいたが、多くは前回の顔ぶれと同じようだと拓馬は感じた。二度の参加を果たす彼らはおそらく入門を決めかねている。この体験会が入門の可否の決め手… 拓馬 拓馬篇後記