習一篇-4章6 「さっきの女の子はどこへ行ったんだ?」「この町のどこかにいると思います」 習一を起こしにきた少女はすでに別行動をとっている。予想範囲内のこととはいえ、習一は釈然としない。「オレとすこし話した… 習一 長編習一
習一篇-4章5 習一が起きたとき、掛布団の上に寝そべっていた。室内はあかるく、日はすでに上がっている。いまは何時だろう、とうつろな目でベッド棚にある置き時計を見たところ、針は七時半を指していた。朝一の授業… 習一 長編習一
習一篇-4章4 4夜に帰宅 習一は実家に到着した。まずは家門の外から家の様子をさぐる。居間には電灯が点いている。家主はもう帰宅した頃か、妹は学習塾に行っていて家にはいないのだろうか──と習一は家族の所在を考… 習一 長編習一
習一篇-4章3 習一は喫茶店に居続けた。時間を経るごとに店内を行き交う人が替わっていく。客の顔ぶれが変化するたび、自分が店の利益にならない存在であることを察した。 空席が目立つ時間帯は習一のような客はいて… 習一 長編習一
習一篇-4章2 「そのときのおれは地面に倒れてて、オダさんがやられるとこを直接見れてなかったんスけど、ほかの二人は現場を見てました。だからあいつら、おれよりずっとビビってるみたいで」 うつむいていた田淵が上… 習一 長編習一
習一篇-4章1 終業式を終えたあと、習一はどの生徒より早く校舎を離れた。外で待っている銀髪の少女と早々に合流しておこうと考えたからだ。真夏の真昼間の外で、長時間の待機は過酷である。熱気の苦手な習一ならば一… 習一 長編習一
習一篇-3章7 習一はサンドイッチのうちツナ入りのものをはじめに食べた。マヨネーズであえたツナとしゃきしゃきしたレタスの食感がある。味そのものはありふれたもののように感じる。だが口の中に旨みが染みわたった… 習一 長編習一