木瓜咲く

習一編-1章3

習一は母親には自分の入院の経緯をたずねなかった。母が知りうることはしょせん他人からの又聞きである。まだ医療関係者に聞くほうが正確なことを知れると思った。ゆえに母が「なにかしてほしいことはあ…

習一 長編習一

習一編-1章2

白いコートの男は習一の注目があつまったにも関わらず、彫像のごとくたたずむ。そしてその男の片方の手は、習一には視認できなかった。
��手が、ない……?)
 袖に片手をひっこめているようには見えず…

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習一篇-1章1

少年は目をあけた。オレンジ色のまじった、あたたかみのある色合いの壁が見える。その壁が天井だとわかるのにいくらか時間がかかった。この部屋が少年の自室ならばすぐに天井だと認識できただろう。
��…

習一 長編習一

取材篇-ブリガンディ3

ブリガンディの飛竜になった者はワタシの二番目の娘です。こちらの娘をこれから紹介しましょう。
 娘の名前をハルコードといいます。この子はとても大人しくて、ご飯の時間になってもぼーっとしている子…

取材 短編連作

取材篇-ブリガンディ2

ブリガンディがテニエスの子、だと紹介しましたね。次は彼の出生について話しましょう。
 この親子はよく似ている、とワタシが何回か言っています。それは人に化けた姿のみを指していません。獣の姿もで…

取材 短編連作

取材篇-ブリガンディ1

我らの素性をお話するのでしたね。ワタシは気前がよいので、なんでも話してあげましょう。これはワタシが適任だと思いますよ。数多くの魔障を見てきた饒舌な者といえばまずこのワタシでしょうから。
 で…

取材 短編連作

短編-縁日の夜

「さ、もどろうか」
 父が拓馬の手を引いた。神社のおまいりにいくこと、それがひとつめの目的だ。その後は道中に遠目で見ていた出店を、ふたたびながめる。そして拓馬とその姉が気に入る店へ立ち寄って、…

拓馬 短編

お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

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