クロア篇-3章2 店員は招獣用の首輪の棚へクロアたちを案内した。首輪は陳列棚に並ぶものもあれば、鍵付きの透明な戸棚に展示されたものもある。厳重な管理をされた商品のほうは高級な装飾品のごとき待遇だ。その棚を店… クロア 長編クロア
クロア篇-3章1 クロアはベニトラをぬいぐるみのように抱きかかえ、招獣の専門店へ入った。店内の戸棚に装飾品や薬などの商品が陳列してある。だが生物の姿は見えない。クロアは招獣の店には招獣もいるものだと想像して… クロア 長編クロア
クロア篇-2章7 エメリが操縦する馬車は招獣専門店を目指した。馬車内でクロアとレジィは対面して座る。クロアはレジィとの雑談は後回しにし、窓の外を眺めた。 大通りに面した建物は商いをする店舗が多い。いろんな人… クロア 長編クロア
クロア篇-2章6 アンペレの町は広大である。この町を徒歩で移動していてはたいへん骨が折れる。それゆえクロアは私用の馬車を使うことにした。馬車を牽引する馬は厩舎で飼育している。厩舎には普通の馬のほかにも飛行能… クロア 長編クロア
クロア篇-2章5 クロアは昼食をレジィと一緒にとった。こたびは女子二人の食事だ。ダムトに気兼ねしない、自由な雑談を交わす。「わたしに事務方の側近ができたら、レジィも助かるんじゃないかしら?」「あたしは、いま… クロア 長編クロア
クロア篇-2章4 クロアが苦手とする老爺は去った。クロアはあらためて食卓に気持ちを向ける。すると家長が困ったかのように視線を机上に落としている。「あまりカスバンを悪く思わないでくれ」 クノードは老爺の対応を… クロア 長編クロア
クロア篇-2章3 クロアは猫に擬態したベニトラとともに居室へ入った。室内にはすでに家族が着席している。父と母、そして母方の祖母。父たちが笑顔で「おはよう」と挨拶してくる。クロアもそつなく返事をした。 クロア… クロア 長編クロア