木瓜咲く

習一篇-4章7

銀髪の教師が飲食店に入る。入店時、ちりんちりんという鈴の音が鳴った。その音は入口の戸の上部から聞こえてくる。習一も店へ入り、戸を見上げてみると、木製の戸の上部に戸当たりがある。戸当たりの棒…

習一 長編習一

習一篇-4章6

「さっきの女の子はどこへ行ったんだ?」
「この町のどこかにいると思います」
 習一を起こしにきた少女はすでに別行動をとっている。予想範囲内のこととはいえ、習一は釈然としない。
「オレとすこし話した…

習一 長編習一

習一篇-4章5

習一が起きたとき、掛布団の上に寝そべっていた。室内はあかるく、日はすでに上がっている。いまは何時だろう、とうつろな目でベッド棚にある置き時計を見たところ、針は七時半を指していた。朝一の授業…

習一 長編習一

習一篇-4章4

4夜に帰宅
 習一は実家に到着した。まずは家門の外から家の様子をさぐる。居間には電灯が点いている。家主はもう帰宅した頃か、妹は学習塾に行っていて家にはいないのだろうか──と習一は家族の所在を考…

習一 長編習一

習一篇-4章3

習一は喫茶店に居続けた。時間を経るごとに店内を行き交う人が替わっていく。客の顔ぶれが変化するたび、自分が店の利益にならない存在であることを察した。
 空席が目立つ時間帯は習一のような客はいて…

習一 長編習一

習一篇-4章2

「そのときのおれは地面に倒れてて、オダさんがやられるとこを直接見れてなかったんスけど、ほかの二人は現場を見てました。だからあいつら、おれよりずっとビビってるみたいで」
 うつむいていた田淵が上…

習一 長編習一

習一篇-4章1

終業式を終えたあと、習一はどの生徒より早く校舎を離れた。外で待っている銀髪の少女と早々に合流しておこうと考えたからだ。真夏の真昼間の外で、長時間の待機は過酷である。熱気の苦手な習一ならば一…

習一 長編習一

お知らせ

25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

検索

最新記事

QooQ