木瓜咲く

拓馬篇-10章◇ ★

ヤマダが目を開けた。どこかの建物の天井が視界に映る。それがなんの建物なのかわからず、ぼーっとした。
 一秒一秒を経るごとに、寝起きのヤマダは直近の記憶がよみがえっていく。この場は異質な空間だ…

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拓馬篇-10章2 ★

防音部屋のような静寂さの中、拓馬は自分のすべきことを思い悩む。
��シズカさんを待つにしても、ぼーっとしているわけにいかないよな)
 この場でやれること。それは体育館の扉に設置してあった最終問…

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拓馬篇-10章1 ★

拓馬とヤマダは無口な仲間を連れて、蜘蛛がねぐらとする校舎にもどった。二階へ続く階段は依然として極太の白い糸で装飾されている。これが大蜘蛛の縄張りだ。その範囲は二つの校舎をつなぐ連絡通路には…

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拓馬篇-9章◆

羽田校長はひとり、校長室の自席で物思いにふけっていた。彼の頭は現在行われている追試にある。
��ふふふ……よもやあの二人だけの時間ができようとは!)
 追試の監督者は若い男性教師、追試を受ける…

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拓馬篇-9章6 ★

拓馬はヤマダと二人きりになる。現在は自分たちを守る者のいない状況だ。
「行っちまったな……」
 脇腹が寒くなるような、心もとなさを拓馬は感じる。
「お前はあいつと一緒にいるべきだと思うか?」
「い…

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拓馬篇-9章5 ★

「さあて、行きましょう」
 赤毛が拓馬とヤマダを抱え、二度目の飛行を行なう。またたくまに中庭に続くガラス戸の前に到着した。拓馬たちは慣れたもので、今度は赤毛にしがみつかなかった。
 拓馬は透明な…

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拓馬篇-9章◇

はじめて人へ変じた異形は小箱の群れを見つめた。役目を終えた道具たちだ。ヤマダという人間がすべての箱の仕掛けを解いた。彼女は解答で使用しなかった木切れを、ふたたび箱の引き出しにもどしていった…

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25-4-20.旧ブログからの引っ越しリンク公開。目次記事のリンクは未修正。お品書きだけは早々に直します。

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